就活の悩みは十人十色。
方向性が決まらない、内定がなかなか取れない、
内定が取れたのに迷いが生じる……。
そんな就活生の相談に乗っている島根大学「大学教育センター(キャリア担当)」の
キャリアコンサルタントに、よくある悩みとアドバイス、
解決のコツをお聞きしました。
島根大学
「大学教育センター
(キャリア担当)」
学生の就活やキャリア形成など多様な相談に
乗っています。
- エントリーシートの添削
- 自己分析
- 面接の練習
- 進路相談など
- 就活って何から始めたらいいの?
- 進んでみたい業種がない!
- アピールできる長所がありません
- インターンシップ・仕事体験など、どこにすればいいか悩んでいます
- 内定がぜんぜん取れません!
- 内定が複数取れました。どこに就職するか悩んで行き詰まっています
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- 相談内容
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就活って何から始めたらいいの?進んでみたい業種がない!
- 回答
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まずは
自分を知ることから。
そして企業研究
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- 相談内容
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アピールできる長所が
ありません
- 回答
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必ずあります!
自己分析をしっかりやろう
他人と比べてしまい自信を持てなくなるケースは多いです。親御さんの希望に沿って就活しているうちに自分を見失う人もいますよ。
そういう人には自己分析をしっかり行い、「あなたの良いところはここ!」「ここが素敵なのに気づいてないの?」と伝えるようにしています。
ガクチカはもちろんのこと、強みや長所は、あなたの経験のいたるところに隠れています。子供のころからの経験も含め棚卸しし、つなげて考えていくと自分の「長所」は見えてきますよ。 -
- 相談内容
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インターンシップ・仕事体験など、
どこにすればいいか悩んでいます
- 回答
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あえて
興味がない分野に
するのもよし!
インターンシップ等の目的は大きく分けて「企業を知り、仕事を理解する」「希望の企業を探す」の2つ。第一希望はすぐ決まっても、第二・第三が決まらないという人は多いです。
興味や適性について本人が把握しているのはほんの少しだけ。可能性がどういうタイミングで掘り起こされるのかは人それぞれで、インターンシップ等の経験がきっかけになることも。不得意だと思い込んでいた分野でも、現場を見たら「頑張れそう」「得意じゃないけど苦手ではない、できるかもしれない」と感じることも。
自分を開花させるチャンスと思って、あえて視界の外にあった企業に飛び込んでみると学び・発見がありますよ! -
- 相談内容
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内定がぜんぜん
取れません!
- 回答
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どうしてなのか
理由を考えよう
焦らなくていいです!
いつ内定を取っても働くのは卒業後の4月から。
早く決まった人はインターンシップ等による早期選考の場合も多いのであまり気にしないように。
まずは今ある採用情報をチェックし、自己分析とともにエントリーシート、就活の進め方の見直しを。
学校や「ジョブカフェしまね」での面接練習、合同説明会で視野を変えるのもオススメです。内定に至らないのは何かしら理由があるはず。そこを考えていきましょう。 多いのは、自分自身が何がしたいかわからないケース。そういうときはしっかり自己分析します。 また、企業研究のポイントが間違っていることも多く、「私がやりたい仕事はこの業界!」と決めつけて選択肢が狭まっている人もいます。幅広く業界・企業を研究すると発見があるかもしれませんよ。 今の就活は「企業に選ばれる存在になる」のではなく、「企業とのマッチングをはかる」というスタイルです。自分に合った企業とマッチングするためにも、まずは自分や企業をよく知ることが大切です。
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- 相談内容
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内定が複数取れました。
どこに就職するか悩んで
行き詰まっています
- 回答
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企業選びの軸を整理!
こういった相談を受けた時は、まず決めかねている理由を話してもらいます。 その企業の将来性、自分の興味、本当にそこでやっていけるか…。働くにあたって大事にしたいことをよく考えていきます。 そうすることで、「親はA社を勧めるけど、B社の方が将来性があるしやりがいがありそう」など、自分の考えを持つことができます。 お給料や働きやすい制度などのメリットも選択肢の一つです! 働き始めたら必ず「あっちにしておけばよかったなあ」と思う瞬間がやってきます。でも、きちんと調べて一生懸命考えた選択なら、挫けずに頑張れるはずですよ。
これは1・2回生からの相談に多いですね。
就活が始まる3回生からも聞きます。
就活で大切なのは「自己分析」と「企業研究」。両輪で回していく必要があります。
大手就活サポートサイトなどにも自己分析ツールがあるので活用してみると良いでしょう。
相談の場で得たアドバイスをどんどん実践していくと見えてくるものもあるはず。納得した内定先を得る人は能動的な傾向があります。合同説明会やセミナー、イベントなどに積極的に参加することも大切ですよ!