多職種連携による看護

　看護師である飛田さんは、医師・リハビリスタッフ・介護福祉士など多職種と連携し、患者さんやご家族に寄り添い、その人らしい人生や生活が送れるよう看護サービスを行っています。患者さんが回復し、退院して自宅や施設といった次の場所へ進むときや、感謝の言葉を伝えられたときに、「看護師をしていて良かった」と喜びを感じるそうです。また、会話や交流をする中で患者さんが笑顔を見せてくれる瞬間が、飛田さんの励みになっています。

利用者さんや家族に寄り添う介護

　岩田さんは地元の安来市で中学生からの夢だった介護福祉士をしています。日常生活の支援を行いながら、前職で培った製菓の技術を生かしておやつ作りのレクリエーションも実施。利用者さんに「あんたじゃないといけんわ」と言われたときや、入浴拒否をしていた人が声掛けによってお風呂に入ってくれたときなどにやりがいを感じるそうです。岩田さんはご家族に寄り添うことも大切にしています。適切な支援があるとご家族も安心感を得られ、前向きにケアに参加できるそうです。

安来市の地域性・課題に対応した工夫

　島根県は高齢化が進んでいるため人手不足が深刻です。安来市も例外ではなく、介護でも看護でも共通の課題になっています。そのため飛田さんや岩田さんは、業務改善をしたり、職員同士のコミュニケーションによって雰囲気を良くしたりと、仕事を円滑にするためにさまざまな工夫をしているそうです。また、安来市は高齢の患者さんが多く、一人で生活している人やご家族が遠方にいる人も多いため、ご家族に連絡を取って状態を伝えるなど、丁寧な対応を徹底しています。