オールマイティにさまざまな業務を担う

　戸澤さんの仕事は、取材や撮影、編集業務、ニュースの生放送など多岐にわたります。地域の出来事の情報を集め、イベントなどがあれば足を運んで撮影や取材を行います。その内容をもとに原稿を作成し、編集作業を行い、視聴者にタイムリーに提供しています。その放送内容も、現場の生の声を丁寧に伝えるための工夫が随所に見られ、取材した内容が単なる事実の羅列に終わらないよう、視聴者の心に響くように編集されていたのが印象的でした。

意見を共有しやすく、協力し合える環境

　職場ではスタッフ同士で活発なコミュニケーションが行われ、ミーティングなどを通じて番組で取り上げたい話題を気軽に提案することができる環境です。ケーブルテレビは地域との距離が近く、多くの情報を得ることができますが、それを「一人だけが知っている」状態ではなく、「みんなが知っている」状態にするための共有体制が確立されているそうです。地域に密着した情報を円滑に共有することで、スムーズで面白い番組づくりができているのだと感じました。

地域を愛し、地域から愛される仕事

　番組制作に加えて食リポやアナウンサー、番組MCなど、オールマイティに活躍されている戸澤さん。取材の際、「食リポで美味しそうに食べていたね」「上手く編集していたね」など、地域の方からの反応や感想を直接いただけることが、やりがいに繋がっているそうです。「夏の大雨で被害を受けた日御碕を盛り上げるような番組を制作したい」という戸澤さんのお話を聞き、そうした地域を想う気持ちが、地域の方々にも伝わっているのだと感じました。